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猫みたいに生きようぜ◎

すずにゃ は じぶん を とりもどした !

【逃げ恥⑤質問】第6話の平匡が立ち去った心理が、どうにも腑に落ちない!を解説。

解析シリーズ的。 男性性と女性性のおはなし的。 恋だとか愛だとか的。

 

すずにゃのLINE@に

「逃げ恥」第6話の考察について質問が来ました!! 

suzunya.hateblo.jp

 

めちゃんこ感謝!!!

めっちゃ嬉しい!!!(人´∀`).☆.。.:*・゚

 

すずにゃさん

逃げ恥の話、とっても面白く読ませていただいています。

中でも
【逃げ恥①】第6話から読み解く、男女の愛情を感じるときの差。
とても興味深かったです。
ああ、そうか、男性はそんなふうにみているのか、と。


でもどうしても、朝食の場面で立ち去る平匡の心情が、腑に落ちません。
確かに、元カレへの勝ちは確信したのでしょうが、それ以前のシーンで、元カレにたいして、平匡も好印象は持っていないのだし、雇用主として、不審な人間から従業員を守るというのは、彼の責務として第一に掲げられるものなのでは?

別に、みくりも元カレとの再会を喜んでいるようにはみえないのだし、そんな状況で彼女一人を残して、部屋へ戻る意味が、まったく理解に及ばないのです。
そんな理性も吹き飛ぶほど、平匡の「勝った」という気持ちは強く大きなものなのでしょうか。

元カレに、戦わずして勝った→何も言わない、何もしない。まではわかります。
「その後立ち去る」の心理的状況が、どうにも腑に落ちないのです。
勝った恍惚を一人、部屋で味わいたいのかなあ。。

いや、そもそもわたしの中に、「当たり前に守ってもらいたい」という気持ちが強すぎてわからないのか
とにかく、あのシーンがあってから、平匡への不信感が募ってしまって、どうも逃げ恥に入り込むことができなくなっています。。(思ったよりダメージ。。)

その辺の平匡の感情を、すずさんはどのように考えていらっしゃいますか?

Mさま

 

 

Mさま。

ご質問ありがとうございます!!

雇用関係の視点は除外して記事を書いていたので、

するどいご質問に、わたくし小躍りして喜んでおります。笑

では、さっそくわたしの見解をお答えしたいと思います。 

 

_____

 

 

このシーンですね。

f:id:nyangle:20161204034948p:plain

 

①雇用主として、不審な人間から従業員を守るというのは、彼の責務として第一に掲げられるものなのでは?

これは社員旅行という福利厚生なので、通常業務の時間外というグレーゾーンであったこと、一緒の部屋しかもダブルベッドに寝るという、平匡人生初!の、非日常の体験をようやくすり抜けたあとのネムーンハイから、責務などぶっ飛んでいた認識だったのでは?と推測します。さすがになにかあったら責務が生じるでしょうが、わりとゆるい気分でいたのではないでしょうか。さすがの平匡も一人の男性であった、という風に捉えています。

そして、元彼の発言は、まったく知らない人からならばとても危険ですし、守る義務は生じるでしょうが、元彼は【みくりの高校時代の友人】というカテゴリーですし、みくり自身の人間関係ですので、平匡があえて警戒するほど危険ではないという認識だったのでは。こう考えると、雇用主としての責務は全うしてるようにも思えます。

しかし、平匡は相手のエリアに踏み込んだり、相手の本当の想いを知ることをしてこなかった人です。(おそらく)みくり自身の人間関係であるし、もともと不必要に相手の人間関係に踏み込んだりしないのではないでしょうか。

しかも男性なので、まだみくりへの想いが確定していません。男性の想いが確定するのは時間と投資量が必要なので、まだ平匡の頭の中ではみくりへの想いは、従業員で肉体的欲求レベルです。そもそも平匡自身がそれより上に行かないよう自重してきたので、彼女にしたいレベルになっているのならともかく、そのレベルでは、相手の人間関係に入り込む権利はあるとは思っておらず、引いてしまうのは自然ではないでしょうか。

でも、この事件が、平匡が自分の彼女への投資量を振り返るきっかけになり、みくりへの想いが確定し、彼女にしたいレベルに上がった瞬間だったのです。

そしてこのときには、みくりのエリアを尊重して踏み込まなかったのに、電車内で振り返ることにより、想いが確定。はじめてみくりのエリアに踏み込んだわけで◎

もはや、責務など、ど忘れしてたっていうことだと思います。笑 

 

 

 

②みくりも元カレとの再会を喜んでいるようにはみえないのだし、そんな状況で彼女一人を残して、部屋へ戻る意味が、まったく理解に及ばないのです。 

立ち去った理由を細かく考えてみました。

 

(1)みくりが態度や言葉ではっきり表明していないため、平匡が感情を汲み取れなかった

平匡は男性でありプロの独身ですので、女性のように、相手の感情の機微をありありと感じることは出来ないのではないでしょうか。

しかも、みくりは再会を喜んではいないですが、いやだ!とも言っていません。どういうことがあったのかも、彼に対する心情も伝えていないし、わかりやすい態度も取っていません。端から見たらそこまで不快になっているとは思えず、友人のじゃれあいに見えるのではないでしょうか。

別の回ですが、みくりが「してもいいですよ」と言っているのに、自分のことを好きだと思っていない上に、「誰とでもいたせる女性なのか」とまで疑っています。平匡ははっきりとした言葉がないとわからないタイプなのかもしれません。笑
契約書を作るくらいだしねw(風見さんの方の家事代行はざっくり口約束だろうなw)

恋愛初心者、女性との関わりが少なかった平匡に、風見のように女性心理が汲めるスキルはないだろうし、そもそも「俺はみくりのことこんなに知っている!」という能力の勝負なので、リングの上には比較対象と自分しかそこにはおらず、リアルの女性のことが目に入っていません。女性は勝負するための種目でしかないのです。爆

しかも、平匡は相手のエリアに踏み込んだり、相手の本当の想いを知ることをしてこなかった人です。(おそらく。)

みくりは、相手のエリアに踏み込みすぎたり、相手の本当の想いを知ろうとして失敗してきた人です。だから入り込むのを自重している。(おそらく。)

まだ、平匡は自分の世界にこもっている状態です。みくりは入り込めないし遠慮している状態です。平匡の心の中では自分中心に全部完結していて、みくりのことを配慮できなかったのだろうと思います。

 

 

(2)雇用主としての配慮、または男性的な優位性を示すため余裕を見せつけた、相手を尊重するがゆえの信頼行動。

行動起因は確定できませんが、平匡の行動の目的としては【みくりの高校時代の友人】との久々の交流の機会を与えるために、「ごゆっくりどうぞ」と立ち去ったのだと思います。行動起因として考えられるのは、雇用主としての配慮、または男性的な優位性を示すため余裕を見せつけること、そして相手を尊重するがゆえの信頼行動だと思われます。一番は男性的な優位性だとは思いますが。

どれにせよ、みくりに対しての愛が伺えます。
雇用関係としての愛相手を尊重するという愛他の男性より強く優位であることで、女性を守ることができるという間接的愛

決して邪険にしたり、放置したり、逃げたのではないと思います。なぜならば、そのときの彼は自信に満ちていて、その後愛おしい気持ちが生まれ、キスに至っているからです。

 

【雇用主的な配慮の場合】

言葉通り、みくりが喜んでなくても、元彼は久しぶり〜!って盛り上がってる風だったし、久々の再会ですので、雇用主として「ゆっくり話していていいよ」という許可をしたのでは。

男性は自分を信頼されることを喜びとしますので、自分も一緒に交流することよりも、相手の自由を尊重しようとします。相手のエリアに踏み込まないで来た人ですし、平匡の雇用主としての愛を持った配慮だったのではと推測します。

 

【男性的な優位性による余裕の場合】

これが一番強いかと思われます。

男性的な優位性を見せつけるため、余裕の行動を取った。相手がいい男だったら、比較対象として手強いので、みくりを置いて来れなかったと思います。だって、取られちゃうかもしれないし。

まだ恋愛感情を認識していないけども、肉体的欲求だけど、男性は気になる女性であれば、実はそこまで考えてます。いったん肉体的欲求内に入ったら獲物になるし、獲物の中でも捕まえられそうな獲物は他人には取られたくありません。本能的に、俺の獲物、です。だから終わってるのにキープしたり、煮えきらなかったりするんですが...笑

立ち去ったあとの元彼のあんぐりとした顔を見ると、「負けた...」って顔をしてると思います。で、悔し紛れに「お前、男の趣味、変わったな〜」と言うわけです。悔し紛れなのですw「負けたんじゃない、俺とジャンル違うから!」っていう言い訳。今カノそっちのけw(ね、リング上に女性はいないでしょw)あそこで勝負がついたのだと思います。

男性は女性を守ることが本能的使命なので、他の男性より強く、優位であることが、女性への忠誠になり、忠誠心が愛の証になるのです。

ちょっと表現が難しいのですが、猫で例えると、オス猫は勝手にオス内で順位争いをして格付けをしておきます。で、発情期が来ると、強いオスからメスに近づける約束になっています。格下のオスが出し抜こうとすると、すごい勢いで威嚇します。格下のオスはビビって引き下がります。その格付は厳しいものです。でもメスにしてみたらそんなのぜんぜん関係ありません。笑

それと同じで、男性は常に優位さを競っていて、その順位を持って女性に近づけるのです。例え、今カノがいるとしてもw格付けには女性の存在はまったく関係ない。笑

ゆえに、俺の獲物をそのままにしていても、余裕の行動が取れるということは、自分が見てなくても、元彼は俺の獲物を盗むことはできない、というかなり格下宣言となるわけです。元彼屈辱。。。あと平匡的にはテクニックがないので、皮肉とか言えませんから、彼を強く見せる最大限の表現だったんじゃないでしょうか。その表現こそ、勝利宣言であり、みくりを守るに値する男であるというみくりへの愛なんだと思います。

男性はこうして自分に自信を持つことで、女性を守れる男になっていくのです。俺の獲物!と認定することで、その獲物を追うことで、自分の想いに気がついていく。これは習性であって、決してみくりを放置したのではないのです。

 

【相手を尊重するがゆえの信頼行動】

雇用主的な配慮の場合にも書きましたが、男性は自分を信頼されることを喜びとしますので、自分も一緒に交流することよりも、相手の自由を尊重しようとします。
みくりを信頼しているからこそ、彼女の自由意志を尊重したのかもしれません。
元彼がどんな相手でも、みくりの人間関係ですので、みくりの世界に不用意に入らないように配慮したのだと思います。相手を尊重するという愛です。

 

 

(3)みくりの人間関係の人のことを批判しちゃった気まずさ。

これはまだみくりの元彼って知らないうちに、心の中でわりとすぐ謝ってたから、引きずっていないと思うけど、平匡は元彼たちを批判してたので、気まずさもあったかなーとも思います。

みくりは挙動不審だったけど、元彼が好意的ではないことをはっきり表明していないので、やはり平匡には真意は汲み取れなかったと思います。それどころか、みくりさんの前で悪口を言っちゃったと反省してるところから、みくりにどう思われるのかをとても気にしています。

 

 

_____

 

 

うっひゃーたくさん書いてしまいましたので、

まとめると。

みくりを置いて去ってしまった件は以下の要因が絡まっているのではと思います。

 

・ハネムーンハイによる、責務のど忘れ

・みくりの人間関係の人だから、危険とは思っていない

・もともと他人のエリアに入ろうとしない人

・みくりへの想いがまだ未確定なので彼氏ヅラできないと思っている

・みくりも表現していないので、みくりの心情を汲み取れなかった

・言葉で受け取る人

・男性心理的にリングにあがっているのは元カレのみなので女性は見えてない

・交流をゆっくりしていいよという雇用主としての配慮

・男性的な優位性による余裕をみせつけた

・相手を尊重するがゆえの信頼行動

・みくりの元彼を批判しちゃった気まずさ(若干)

 

雇用主と
プロの独身
普通の男性

 

平匡のこの3つの立場を総合して、

不器用なりに適切な行動だったんだと思います。

 

物語のスジとしては、

もともと他人のエリアに入ろうとしない人が、

相手のことを好きになり、

その線を超えて行こうとする

(二人を超えてゆけって歌詞にありますしね)

 

そういう物語なので、

ピンク色の部分が強いのかなと推測します。

 

ながーくながーく書いてしまいましたが、

平匡はプロの独身を決意するくらい

自分の世界に留まっていたけども、

この件が、その世界を飛び出すきっかけになる出来事です。

 

ただただ不器用なだけで、彼なりの精いっぱいの表現。

女性心理をまったく突いていないだけなのです。

だって、女性心理を知らないから。

男性心理から見たら、

本当はみくりへの愛と信頼に満ちているのです。

邪険になんてひとつもしていない。

 

相手の心情を汲み取れないスキルのなさはありますが、

これはみくりにも一因があるけど。

 

プロの独身ゆえの未熟さ。

でも他は雇用主として適切な判断だし、

男性的な愛情表現をしている。

 

お互いが男性心理、女性心理を知らないから、

見えてないから、ズレただけ。

 

初期衝動は肉体的欲求、とか聞くと、

女性はひどい!キー!!ってなるんだけど。

たしかに女性から見たらそうなんだけど、

男性を知って理解して育てていけば、

そこらじゅうに愛が詰まってるんだよね。

 

それが恋愛の楽しさだと思います。

わたしはそんなふうに捉えました。

 

Mさん、いかがでしょうか?

なにかまた疑問があったら質問してきてくださいね!